🌿Week2|思い込みを見つける
(所要時間:90〜120分/オンライン対応)
🎯目的
- 「事実」と「思い込み」を切り分けて、自分の“自動反応パターン”に気づく。
- 無意識に自分を縛っている「~しなければ」「~であるべき」を発見する。
- “思考が現実をつくる”という感覚を体感し、これからの変化の方向性を明確にする。
🕰セッション構成(岩野さん用ガイド)
① 導入(10分)
- Week1の振り返りから始める。
「前回は、“今の自分を見つめる”ということで、現状を整理しましたね。
話してみて気づいたことや、あれから感じた変化はありましたか?」
(→ ここで本人の中に小さな“気づき”が芽生えていれば、それを褒め、確認します)
② 「事実」と「思い込み」の違いを説明(10〜15分)
軽く解説をして“理解の軸”を共有します。
「私たちは日常の中で、“事実”よりも“解釈”を生きています。
たとえば、上司にあいさつして無視された。
これは『事実』ですが、そこに『嫌われたかもしれない』と意味づけると“思い込み”になります。思い込みが悪いわけではなくて、それに“気づけること”が大切なんです。
思い込みに気づくことで、心と身体の緊張が少しずつゆるんでいきます。」
(※オンラインなら、画面共有で「事実/思い込み」対比の図を見せると効果的)
③ ワーク①:思い込みを見つける質問ワーク(30〜40分)
岩野さんが問いかけ、クライアントが答える形式。
焦らず、1つひとつ丁寧に聴くことがポイントです。
🔹ステップ1:感情を起点にする
「最近、イラッとした・悲しくなった・不安になった出来事はありますか?」
「そのとき、どんな言葉が頭に浮かびましたか?」
(例:「私ばかり頑張っている」「どうせ分かってもらえない」など)
🔹ステップ2:「それは事実ですか?」と確認
「それは本当に“事実”ですか? それとも“そう思った”だけでしょうか?」
「他の見方をすると、どんな捉え方もできそうですか?」
(→ 思い込みが“事実”のように感じられていることに気づく)
🔹ステップ3:思い込みを言葉にしてみる
「私は〇〇されると、〇〇だと感じる」
例)「無視されると、自分が価値のない人間だと感じる」
→ 「価値がない人間だ」という“前提の思い込み”を発見。
④ ワーク②:「〜しなければ/〜であるべき」リスト(15〜20分)
「普段、自分にどんな“ルール”を課していますか?」
(例)「ちゃんとしなければ」「人に迷惑をかけてはいけない」「頑張らないと価値がない」など
→ クライアントが3〜5個書き出したら、岩野さんが問いを重ねていきます。
「それを続けてきた背景には、どんな出来事があったと思いますか?」
「その思い込みが“役に立っていた時期”もありましたか?」
(ここで“防衛反応”としての思い込みの優しさに気づくことが大切です)
⑤ まとめと次回への橋渡し(15〜20分)
- 思い込みを見つけたあと、決して“否定”しない。
- 「これはあなたを守るために働いてきた思考だったんですね」と受け止めて伝える。
「今日は、自分の中の“思い込み”が見えてきましたね。
それを変えようとしなくても大丈夫です。
まずは“気づく”ことから、自然にゆるみが始まります。
次回は、“脳の使い方を変える”というテーマで、
思考と身体の関係を一緒に感じていきましょう。」

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